TOMORROW ~ドミニカ共和国だより~


2006.6.28~2008.3.21、   ドミニカ共和国での青年海外協力隊生活の様子を書き綴っています☆第2の都市サンティアゴで小学校教諭として現場教員に算数指導をしています。  kamucomechika@yahoo.co.jp
by kamu-come-chika
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「上」

12月18日(月)ドミ共生活174日目

日本の学校では当たり前にやっている研究授業。
こちらの学校ではお互いに授業を見合うという事をしません。
昨年度までは、算プロから半強制的にやってもらっていたそうですが、
今年度は、各学校に任されていました。
そして、今までにも折を見ては研究授業の話題をふったりはしていました。

ある日の休み時間。まずは仲良し先生から。
「絶対嫌!」「私はもうやったわ」「あの人まだやってないわよ」
・・・とりあえず、何が何でもやるのは嫌だそうです。
でも、いい講習を10回聞くよりも、
真剣に考えていっぱいダメ出しされる研究授業を1回やる方が、
自分の力になると体験的に感じている私。
ココはもう一歩。ちょっと突っ込んでみる。
「じゃあ、誰がやるかっていうのは置いておいて、
やらない方がいいと思う?やる方がいいと思う?
私はどうしてもやりたくないのに無理やりやってもらう気は無い。
研究授業は準備が超大変だから、やるのがしんどいっていう気持ちもわかるけど、
私は絶対自分たちの力になるし、少しでもやる気のある人となら一緒に考えるけど。」
「・・・そりゃあ、やった方がいいと思う。・・・でも私は嫌よ!」
先生達も勉強になるとは思ってるんです、やるのが嫌なだけで(笑)
ま、やる前はいっぱい考えてプレッシャーに押しつぶされそうになるし、
その気持ちはわからんでもない。
しかも、勤務時間外に仕事をする習慣の無い人たち。
そして、今まで何十年もやってきたベテランの先生なら
ダメ出しを受けるのにも抵抗があるだろう。
でも、やっていただきますよ~。何が何でも。
いかに「やらされてる」ではなく、本人達を「やる気」にさせるか、
コレが私の仕事なのです。

それ以降もちょこちょこ探りを入れているうちに、年末。
Distritoからも、研究授業を積極的に行うようパイロット校に声がかかりました。
ホントは12月に管理職とも先生たちとも話し合いを持って
誰がやるか決定したいと思っていたんだけど、
何しろ12月入ったらスグにテスト&パーティだったもので。
無理に決めるより、ワンクッションおいた方がいいかな?と。
「いいところ見つけ」をして、先生それぞれの良さを紹介し、お互いに見合う意義を挙げて、
年明けに決めるよ~。考えておいてね~。と呼びかけだけしておきました。


こうやってぼちぼちやってるのに!
強制的に一方的にやっても気持ちはついてこないと思って
一生懸命少しずつ少しずつ温めているのに!
突然、それを掻き乱されるような事件が起こりました。

今日は、明日のパーティ準備のために子どもの授業をカットして先生達は作業。
作業をしながら校長先生と研究授業の話をしていた矢先。
Distritoの副所長から電話がかかってきたらしい。
作業場に帰ってきて、職員に話す。

「あさって算数の模擬授業をしろという電話がありました。
対象は、今まで工事をしていて閉校していた学校の先生方。
Chikaと一緒かChikaが担当しろということだそうです。」

はあ??
誰からの電話って?私イッコもそんな話聞いてない!
意味わかんない。え?誰が誰に授業をしろって?

質問しても、なぜかぶっきらぼうな先生達。
「Chika、アンタならできるわよ。」
ちょっと押し付けられそうになったりもしました(>_<)

いつもは穏やかな管理職も今日は気が立ってるご様子。
「そんな急に言われても無理。
先生達にだってそれぞれ予定があるし、当日いけても準備なんかできない!」
はい、おっしゃるとおりだと思います。
「算プロは何を考えてるのか?」
いやいや。私たちはそんな無茶な事言わないよ~。
Distritoの人達が勝手に言ってるだけだよ~(泣)

どうやら彼女達「Distrito=我が算プロ」と捉えている様子。
「いや、私たち日本人はそんな事考えてない。
前に言ったように、一ヶ月二ヶ月先のプランニングを一緒にしようと言ってるくらいよ。」
私のスペイン語力で、どこまでわかってくれたのか。。。
別のグループが言ってるんではなく、
内部で連絡が上手くいってないととられているのではないかと。。。

いつも何があっても、絶対味方である管理職。
たとえ考えが合わない事があっても、
私がやろうとしていることは全て先生たちの事を考えての事だと、
ありがたいことに、全てにおいて理解を示してくれている。
不満があっても私に向く事は今まで無かったけど、今日はそれが私に向いた。
彼女達が私たちに不信感を抱いたのではないかと思うと悲しい。
誤解よ~わかって。・・・はぁ。スペイン語を自由自在に操れるようになりたい。

電話をしたDistritoのエライさんである彼女はホントに何にも考えずに
大変だという事もわからずに、できるだろうと思って電話してきたらしい。
アンタのせいでコッチは大変だったんだよ!
上がバカだと現場が困る。
ギバちゃんの台詞だけど、この国にいるとそう思う。
くそぅ。ふざけんなよ。
・・・ちょっと言葉が悪くなってしまいました、反省。

でも、ホントにこの国の何が問題って、
「上」がしっかりしていない事が一番の問題。
カリキュラムにしても、教育システムにしても、雇用制度にしても、全部そう。
エリートはエリート街道しか走ってこなかったから、下の人間の事が分からない。
もちろん日本でも同じことが言えるんだろうケド、
この国ではそれがすごく顕著に現れていると思う。
当たり前だけど、だからと言って、国を動かせる力など私は持っていないのです。
私には、そんな力も権利も無いのです。
子どもたちよ。いっぱい勉強して、大きくなって、エライさんになってこの国を変えてくれ。
・・・でも、この学校の、公立学校似通っている子どもたちは、
きっとおそらくそんな力をつけることはできないのです。
「下」にいる人たちは「下」のまま終わってしまうのです。
矛盾だらけなのです。

日本でも、最近は「勝ち組」「負け組」とかって、
いかに自分が成り上がっていくか、それに乗り遅れたら負け・・・
みたいな考え方が多い気がする。・・・それってなんか虚しい。
それでいいのか日本の若者よ。
・・・って偉そうに言ってる私も若者やけど(笑)
偉そうに言う前に、もっと勉強しなきゃ。私は勉強不足です。勉強が足りん。
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by kamu-come-chika | 2006-12-18 16:54 | ドミニカ学校&活動
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