TOMORROW ~ドミニカ共和国だより~


2006.6.28~2008.3.21、   ドミニカ共和国での青年海外協力隊生活の様子を書き綴っています☆第2の都市サンティアゴで小学校教諭として現場教員に算数指導をしています。  kamucomechika@yahoo.co.jp
by kamu-come-chika
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カテゴリ:ドミニカ学校&活動( 75 )


叱るということ

11月23日(木)ドミ共生活149日目

私の仕事は「現職教員の算数科における指導力向上」。
講習会を開いたり学年会を通して広く全体に普及もしますが
授業観察をして、細かいアドバイス(モニタリング)を行ったりもしています。
(「アドバイス」なんて偉そうな事…とも思うけどね(^-^;))
私は管理職から年度当初に一学年に一人ずつ見て欲しい先生を言われたので、
1年から4年までなので4人の人を中心にモニタリングをしています。
当たり前だけれど4人とも性格も経験年数も指導力も色々で、
私との相性というか、仲良し度(?)も色々です。
仕事をする上で、仲良しであるとかないとかは関係ない…とも思うんだけど、
実際問題として人間関係が築けていないと話もできないし、できても聞いてもらえない。
その四人とは、1年:Angera、2年:Ana Joaquina、3年:Dulce、4年:Iluminada。
始めは「結構イタイ人ばかり担当させられたな…」というのが正直なところでした。
3ヶ月経って、彼女達とも少しずつ関係ができてきたとは思えるものの、
やはり褒める事はできても改善すべき点を挙げて話をするのはなかなか難しい。

2年のAna Joaquinaと3年のDulceとは、お昼ご飯も一緒に食べている仲なので
(先生方の半数が午前だけまたは午後だけの勤務で、
残りの半数のほとんどの先生方は昼休みにご飯を食べに一度帰ります。
他校では昼休み学校に残っているのはほぼゼロだそうですが、
ウチの学校は5~6人のメンバーがいつも残って一緒にご飯を食べています)
やはりちょっと言いやすいし、聞いてもらえる。
二人のクラスは、まだまだだけどだいぶ落ち着いて学習できる雰囲気ができてきた。
算数の指導ももちろんだけど、学級経営の部分で大きく改善されてきたな…と思える先生方です。
4年のIluminadaとは、ちょっと年配で「自分のスタイル」というものを持っているようで、
色々アドバイスも言ってみるんだけど、なかなか取り入れてくれないし、
モニタリングに行ける日が少ないこともあって、なかなか改善が見られません。
ま、もうちょっと仲良くなる事が一番大切かな?と今は思っています。

1年のAngeraは、わりと若くてダンス大好きな元気キャラ。
普段の彼女は笑顔たっぷりで愛嬌があっていいんだけど、
授業中になると、人が変わったように鬼みたいに怒鳴り倒しています。
午後は1年生、午前中は幼稚園の担当なんだけど、怒鳴る、怒鳴る、怒鳴る。
もっと子どもを褒めたら、自分も褒めて欲しくて頑張る子が出てくると思うんだけど
それを伝えても、なかなかうまくいきません。
時には手も出るし(しかも結構きつく)、
子どもたちも怒鳴られる事に麻痺してきてるんじゃないかと思ってしまうくらいです。
「叱る」というのは、子どもに「何が悪くて何がいい」という事を悟らせること。
「怒る」というのは、感情的になって怒ってしまうこと。
我々教師は「怒る」のでなく「叱る」ようにしないといけない。
新任の時、そんな事を先輩の先生に教えてもらった。
でもAngelaは明らかに「怒って」います。
彼女にどうしたら「叱る」ということをわかってもらえるか…今、それを考え中です。
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by kamu-come-chika | 2006-11-23 12:04 | ドミニカ学校&活動

保護者の協力

11月21日(火)ドミ共生活147日目

今日、帰国間近の先輩隊員の学校での報告会があった。
活動先での報告会というのは、JICA事務所での最終報告会の前にするそうです。
今までの歴代隊員は学校の先生方(同僚)対象で報告をしていたけど、
彼は放課後(夜)、保護者を対象とした報告会を行いました。
初めての試みで、保護者がどのくらい集まるか少し心配だったけど、
150人くらい座れる講堂に、立ち見がたくさんできるくらい人が集まりました。
映画会か何かと間違えているんじゃないかと思ったくらい(笑)
彼はただ単に報告を行うだけじゃなく、
語学の達者な方なのもあり、素晴らしい話術で保護者を惹きつけていて、
なかなか素敵な報告会になりました。

2年間こんな活動をしてきたけど、先生達もすごく教え方が上手になったけど、
いくら先生たちが頑張ったところで保護者の協力が得られないと、
学校現場はうまく回らないし子どもの学力も伸びないんだよ…と。
時間どおりに来させてね、
筆記用具を持たせてね、
おうちで宿題やらせてね、
雨の日でも休ませないでね。。。

先生達の指導力の問題ももちろんあるけど、
家庭学習というものをしないとこれほどまで定着しないものか…と思うので、
保護者にそれを働きかけるというのはとても意味ある活動だとも思いました。
日本の懇談会でもそうだけど、懇談会に参加する保護者は基本的に高い関心を持っていて
本当に来て欲しい保護者はなかなか来れない…そんなものだから、
今回来ている保護者にも同じことが言えるかもしれないけれど。
先生も保護者も、子どもを取り巻く環境が、すこしずつ改善されればいいな。
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by kamu-come-chika | 2006-11-21 12:07 | ドミニカ学校&活動

小学校卒業式

11月19日(日)ドミ共生活145日目

6校のパイロット校のうちの一つ、ミゲランヘル小学校で
卒業式があると聞いて、行ってきました。
行ってみると、校門前におめかしをして黒い服(卒業生用の)を着た卒業生、
その前には赤・白・青のトリコロールの服&その色にペイントした顔の部隊と
国旗を持った部隊、バトン部隊がいました。
パイロット校の中でも地域と密接に関わっている学校で、
地域(貧困層:バリア)内のパレードを行うとか。
9時開始と聞いていたけど、9時半か10時くらいになるだろうと
予想していたら意外に早く、9時過ぎのスタート。
そこは、今日「お、やるやん!」と思った事でした。

でも後はダラダラ。意味不明な事がたくさんありました(^-^;)
パレードはただダラダラ歩いているだけだし。
バトンでも旗でも歩きながらあちこちで喧嘩が起こっているし。
昨年度校舎建設中でできなかったとかで、2年間分まとめての卒業式だし。
しかも2年間分の卒業生がいるはずなのに、全部で1クラスくらいしかいないし。
(どうやら全員が卒業式に参加する…というものでもないらしい)
「卒業式」のはずだけど、その月の優秀生徒の表彰も兼ねているし。
(しかもその「月」であって、その「年」の優秀生徒では無いところがまた…ね。)
司会者はプロレスの司会みたいだし。
飛び入りで参加者が歌を歌ってるし。(レゲトンとかで、全然お祝いとは関係ないし)
…てか、それ以前になぜ今の時期に?って感じやし(笑)
(ココの国の学校は8月年度開始で、6月に終わるのです。)

ま、日本人的感覚でそう思うだけであって、
ココの国の人たちにしたら、楽しければそれでいいのかもしれないけどね。
ある意味、日本では堅苦しい「儀式」を重んじ過ぎているのかも。
そういった経験も大切だとも思うし、日本文化が大きく現れていて美しいとも思うし。
そういう中で「感動」する心が生まれると思うし。
基礎学力ももちろんだけど、行事を通して子どもを育てる…という日本の学校とは
その辺が大きく違うなぁ…と思います。
さ、ウチの学校の(昨年度の)卒業式はいつあるのかな?(笑)
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by kamu-come-chika | 2006-11-19 10:17 | ドミニカ学校&活動

文房具購入

11月8日(水)ドミ共生活134日目

学校の帰りにスーパーへ。
こないだ行った「日本文化祭」の売り上げで文房具を購入するため。
http://kamucomech.exblog.jp/d2006-10-18
1~4年生までの全18クラスに、鉛筆4本&消しゴム2個を購入しました。
本当は鉛筆削りも買いたかったんだけど、予算オーバーなので今回は断念。

鉛筆が折れただの、間違えたから消しゴム貸してだの、
歩きまわらなくて済むように。おしゃべりしなくて済むように。
「試験中の貸し出し」限定なのは、
普段も貸し出すとおそらく持ってこない子が出てくるから。
でもこれでちょっとは「試験」らしく、静かに自分ひとりでできるかしら?
テストでそれがクセづいたら、普段の授業でも落ち着いてできるかしら?
ま、あんまり期待せずにちょっと見守ります。

570ペソ(約2000円)を、ほとんど全て1ペソで支払いました。
レジの綺麗なおねーちゃん、ごめんしてねん(^-^;)
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by kamu-come-chika | 2006-11-08 10:37 | ドミニカ学校&活動

El día de San Martín de Porres(サンマルティンの日)

11月3日(金)ドミ共生活129日目

本日は「San Martín de Porres」という聖者の日らしい。
もともとカトリック系の学校で、
学校の名前に由来している(ていうかそのままやけど)ので、
この日は毎年授業カットで丸一日祭りをするのだそうです。

午前中は5~8年生+幼・1・2年が一クラスずつ。
1時間目は各クラスで「San Martín de Porres」の話を聞き、
その後屋根付きの集会場(?バスケットコート?)に集まり、ミサを行いました。
修道士も、以前ココで働いていたという宗教の先生(かなりのお年寄り)も
来られていて、来賓席のようなところに通されていました。
ミサでは、この日のために2ヶ月前くらいから練習していたコーラス隊も出動。
練習開始当初は、雑音にしか聞こえなかったけど
(はっきり言ってココの人たちは音痴な人が多いです)
コーラスをやっているという先生の指導のおかげで、なかなか様になっていました。
休憩後は、劇やダンス、バトンパフォーマンス等いろいろ出し物をしていました。
日本のクラス単位のお楽しみ会みたいな印象を受けました。
最近流行の曲でレゲエを踊った時には、観客席からすごい歓声。
でも、一応規律ある会で、なかなか素敵でした。

痛かったのは午後の幼&1~4年生。
1時間目は同じように各クラスで話を聞いた後、
ミサはナシで、午前中に出演(?)した生徒達がパフォーマンスをしました。
注:午前中に演技をした・・・と言う事は、基本的に5年以上の生徒です。
(なぜか卒業生とか、近所の子とかも出てたけど)
4年生までの子は、ほとんどただ見てるだけ。
そして問題だったのは、だんだん子どもたちが興奮状態で
前へ前へ出て行くのを、誰も(先生も)止めない。
最後のダンスの時には、誰が出演者で誰が観客か訳わかんない状態。
バスケットコート(の広さをご想像ください)の周りに集まっていたはずが、
いつの間にか全員コート内で踊り狂っていました(^-^;)
収拾つかなくなってどうするのかと思いきや、
そのままマイクで先生が解散の指示(うるさすぎて私には全然聞こえなかったけど)。
いつもは旗を降ろすために集まって歌を歌うのですが、今日はそれもナシ。
一人が荷物を持って帰りだすと、周りの子が帰っていいんだ!とばかりに帰りだす。

「小さい子達はアニマルみたいだから」ですと。
「今日は盛り上がっていてよかった。楽しかった。」ですと。
いやいやアニマルに育ってるのは、
子どもが悪いんじゃなくて、周りにいる大人の責任なんだよ!!
アンタ達が楽しんでどうするんだよ!!
そう言いたくなるのをぐっとおさえて帰りました・・・はぁ、疲れた(>_<)
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by kamu-come-chika | 2006-11-03 11:46 | ドミニカ学校&活動

黒板の使い方

11月2日(木)ドミ共生活128日目

サンティアゴ在住の教育関係ボランティア(算プロ+α)で
隔週の木曜日に任意参加で勉強会を行っている。
算数科だけに限らず、学級経営や授業の組み立て方など
全教科、教育活動全般に関わるような内容について、話し合いをしている。
活動終了後の6時過ぎの開始で、正直なところちょっとハード。
でも、日頃考えている事や感じている事、実践して見た結果などを交流しあう事で、
自分の活動を再認識できたり、新たに「コレもやってみよう」と思えたりする。

第四回目勉強会の今日のテーマは「黒板の使い方」。
ここの先生たちは、日付とSantiago(市の名前)、Matemática(教科名)を
デカデカと黒板の半分くらいを使って書くのが習慣。
文章題も、1・2年は「字が読めないから」と口頭のみで、
黒板は練習問題を書くだけのもの…という人が大多数。
(…読めないからって諦めるんじゃなく、読めるように練習しようよ…とも思うけど。)
子どもたちが一人一冊の教科書を持っていないから、練習問題は黒板を写すしかない。
そのときに、日付はいいとしても「Santiago」「Matemática」も毎時間写す。
3年や4年でも自分の名前もろくにかけないような子たちがいっぱいいるので
写すだけで一苦労。日付を書くだけで一時間が終わってしまう子も。
もちろん1・2年生には遠くの黒板の字を間違えずに近くの自分のノートに書き写す事は
大変難しい作業だから間違い多発&鏡文字多発。
でも先生が鏡文字であっても○をつけちゃうから、
子どもたちは4年生でも鏡文字を書く子がたくさんいる。

一人一冊教科書がないからこそ黒板が教科書代わり。
黒板を有効に使って授業をしたいところ。
いきあたりばっかりでテキトーに問題出して、
ちょっと説明したらスグ消して・・・そんな事してたら子どもたちには何も残らない。
板書計画(一時間の黒板の使い方の計画)を含めて、
授業計画を立てる必要性を強く感じる。
・・・て外部の私が必要性を感じても、肝心の先生方が感じないと意味無いんだよな~。
先生達にそれを感じてもらうにはどうしたらいいのかな。

最近、モニタリングしてる先生のうちの一人に
事前に簡単な打ち合わせをする事を提案してみた。
「一緒に授業考えよ」って言ったら「何を考えるの?」と。
「いや、だから。どんな問題を出してどんな練習をするとか。」
「ふうん。でも今のところ問題ないわよ~。」
・・・いやいや問題ありと感じてるから持ちかけてるんよ~。
って言いたくなるのをこらえて。
聞く耳を持ってもらわないことには何も伝わらないからね。
やる気を起こさせる事も私の仕事なのです。
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by kamu-come-chika | 2006-11-02 11:44 | ドミニカ学校&活動

初校内研修

11月1日(水)ドミ共生活127日目

2ヶ月前から頭を悩ましていた校内研修が終わった。
日本にいたとき、ある先生が言っていた。
「今の授業が100%だとは決して言えなくても、今できる100%の事をしろ。
素晴らしい授業なんてもんは、そうそうできるわけがない。
でも、そうやって100%の力を出し切る事で真実が生まれる。」
本日の講習・・・。決して100点は出せないけど、
いっぱい考えて、いっぱい悩んで、自分に今できることを全て出したと言い切れる。

もしかしたら先生達にとっては「つまらない」講習だったかもしれないけど
「ありがとう、勉強になったよ。」とたくさんの先生が言ってくれた。
私が頑張って講習してるから・・・と、
私の拙いスペイン語も我慢して聞いてくれたんだと思う。
こちらこそ「どうもありがとう」と言いたい。
「よかった、よかった。」と言うのは、こっちの人の癖みたいなものだから
真実はどうかわからない。
本当は内容についてどう思ったのかをもっと聞きたいところだったけど
数人に聞くだけにとどめておいた。
心配していた「豊かな感覚」も、大体はわかってくれたみたい。
どこまで感じてくれたかは「?」やけど、
それは今後授業をモニタリングしながら補っていこう。

算プロで新規パイロット校(6校のうちの3校)に行っている研修と重なっていて
この日に全国一斉に研修を取り組むよう教育省から指示があったそう)
他の隊員はそちらへ行っていて、ちょっと寂しい気もしたけど仕方が無い。
スペイン語の面でもたくさんアドバイスをくれたシニア隊員さんと
私たちの考え方を一番理解してくれている算数専門のドミニカ人Genaroが来てくれた。
二人の存在はかなり心強かった、感謝感謝。

2時間の予定が、案の定開始時間が遅れて結局1時間半。
予定より大幅に削減しての内容になり、そういう意味での大変さはあったけど、
それを抜きにして、私のスペイン語力だけをとっても、
正直1時間半でもいっぱいいっぱいだった。
模擬授業をしないと雰囲気はわからない、と思ってやった活動だけど、
こちらから一方的に伝えることはできても、先生達の反応が読み取れない。
本日先輩隊員が行っている研修は4時間弱もの内容。
もっともっと勉強しないと・・・そう心から思った一日だった。

そして、カリキュラム自体を一から見直すいい機会になった。
こっちの先生じゃないけど日々の授業に追われていた頃の私には
その時の単元全体を見るだけでいっぱいいっぱいで、「算数科」という教科全体を、
系統立ててじっくりと見直す時間なんて無かった。・・・あれ?言い訳?(笑)
今回はスペイン語の面でも、算数科という面でも、すごく勉強になった。
研究授業と同じくらい(もしくはそれ以上?)大変で、緊張もしたけど、
活動開始後たった2ヶ月でこういう機会を与えてくれた
我が校の管理職にも心から感謝です。¡Gracias!
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by kamu-come-chika | 2006-11-01 11:12 | ドミニカ学校&活動

「豊かな感覚」

10月30日(月)ドミ共生活125日目

校内研修を間近に控え、管理職と最終打ち合わせ(事前研?)。
どんな感じでやりたい・・・と言う事は伝えてはいたものの、
いざ、こういう言葉で伝えます、と具体的に原稿を書いて渡すと、いろいろ問題が。

管理職から期待されている内容は、ズバリ「他領域」。
去年までで、一応先輩隊員による四則演算についての講習は受けたので、
今年度は四則演算以外にも目を向けたいと思っているらしい。
でも、図形や量は後回しで、四則演算のみ
(それすらカリキュラムよりはかなり遅れているんだけど)に取り組んできていて、
図形や量については「教科書丸写し」しかしていないのが今の現状。
「他領域全般」、しかも「全学年」の先生方対象に、何をどう講習すればいいのか、
申し出のあった2ヶ月前(学校が始まってすぐ)から、ずっと頭を悩ましていました。
先生達は具体的な指導法を知りたがってるだろうケド、
全学年を対象に、ある一部分の指導法を教授したところでおそらく発展は無い。
やっぱり「ねらい」ナシには何も語れないから、
日本のカリキュラムを紹介することにした。
そこで出した私の結論。
(今日はちょっと堅い話になりますが、ご了承ください。)

「学ぶ」とは何か、をまず考えてもらう。
先生達は自分たちの知識を子どもたちに伝えることしかしていない
(ように私には見える)。
でも、私にとっては「学ぶ」とは「考える」こと、「考える力をのばす」こと。
(おもしろくないだろうけど)日本のカリキュラムの紹介をし、
算数科の目標を挙げて、それも大きな目標の一つであることを確認する。
子どもたちにもっともっと考えさせるような発問をしてほしい。
誰かが間違えた時には「なんでそう思ったの?」と「なんで?」をもっと使って欲しい。

「量と測定」の「長さ」を取り上げる。
いきなり初めから単位を教えて、単位換算ばっかり練習するんじゃなくて、
「単位」の有用性を「感じさせる」ために、日本では
「直接比較→間接比較→任意単位による比較→普遍単位による比較」を
意識して教えている。それは「長さ」以外の量、「かさ」や「重さ」についても同じ。

簡単に言うと。
どちらが長いかを比べて、直接比べられるものは直接(直接比較)、
直接比較できないものはリボンとか他の媒体物に写して(間接比較)、
でもそれだけじゃ「どちらが」長いかはわかるけど
「どれくらい」長いのかはわからないから
「親指○個分」「消しゴム○個分」などというように、
体や身近にある物で「いくつ分」を表して(任意単位による比較)、
でもそれじゃ電話では通じない。
全国共通の単位があると便利だね、世の中には「cm」ていう「単位」があるよ、
それで測ってみよう(普遍単位による比較)。
昔の人も、貿易の時に困って、それで全国共通の単位ができたんだよ。
・・・そんな流れ。
いきなり「cm」という単位を教えてもおもしろくないし、
「単位の有用性」を「感じさせる」事が大事。

講義形態だけだとダレるのは目に見えてるから、
簡単な模擬授業をして、実際にどんな感じかを体験してもらう。
「量と測定」の学習をする上では、「豊かな感覚」を身につける事が大切で、
単位の換算は二の次。
たくさんたくさん予想したり測ったりという活動をして、
部屋の橋から端までが大体5mとか、15分歩いたから1kmくらいかなとか、
そんな風に実生活の中で生かせることが大切。

・・・そんな流れを管理職に説明したところ。
管理職「豊かな感覚・・・はて?どんな感覚?」
私「だから、さっき言ったみたいに、感覚的に量がわかるようになること
(ホントはそれだけを指しているわけではないけど)」
管理職「言ってる意味がわからない」
私「う~ん。。。」

このやりとりを何度か繰り返した後、
そういう意識が無いからこそそういう感覚がわからないのだと、ふと思った。
単位換算するよりも実際に活動をすることが「豊かな感覚」を養うのだ、
そういう意識を持ちながら授業に挑んでほしいという結論に至った。
先生達が「豊かな感覚」という言葉の本当の意味するところがわからなくても、
日本ではこれを重視して取り組んでいる、私自身もこれが大事だと感じている、
そう伝える事が大切なんだと言う風に思った。

他にもいろいろ伝えたい事は予定してるけど、
今回はちょっと長くなりすぎるのでこのくらいで。
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by kamu-come-chika | 2006-10-30 09:55 | ドミニカ学校&活動

カリキュラム

10月27日(金)ドミ共生活122日目

今週はカリキュラム課の人たちが首都から来られていました。
常日頃問題だと感じる点も、
来週の先生方に対する校内研修の内容も、
結局は全てカリキュラムから生じている問題だと言っても過言ではない。
今日はこの国のカリキュラムについて書きます。

ここでは一年生から分数をやります。
そんなの絶対無理!
一年生がそんな発達段階じゃないのは素人でもわかる!
1年でも2年でも3年でも4年でも(ほぼ)同じ内容のものをやります。
今年できなくても来年の担任がやればいいや・・・そう思ったら
先生達はやらないに決まってるよ!
こんなカリキュラムじゃ先生達は個人個人で好き勝手にやるだけで
子どもたちには全然定着しないよ~!!
カリキュラム、しっかり建て直して!!

カリキュラム課が来ていた時、そう声を大にして言いたいところでしたが、
カリキュラムについては外国人がとやかく言える問題ではないらしい。
「義務教育の内容を下げろ」「現実に見合った内容を」というのは
内政干渉と捉えられても仕方のないことだそう。
「これだけの内容をこなしています」と国内外に示す事が大事だと捉えていたり
「現実問題無理でしょ?」という事は、「国家を侮辱するのか」となりうるからだそう。

う~ん。。。難しい。難しい問題が絡みすぎ。
カリキュラムの事はどうしようもないのであれば
私たちには何ができるのだろう。
日々自問自答です。
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by kamu-come-chika | 2006-10-27 04:50 | ドミニカ学校&活動

宿泊研修旅行の実態

10月26日(木)ドミ共生活121日目

今日から二日間我が校の先生たちは首都へ研修旅行。
「もちろん」の事のように平日だから子どもたちの授業を削っての取り組み。
職員方同士の横のつながりをもっと持たせるべく
最近研修を奨励している動きがあるそう。
「また授業カット?」と思う反面、
「おぉ!そんな取り組みが!」・・・とビックリしたんだけど、それがまた中途半端。

午前・午後と分けた雇用形態だから、
たとえば午前はウチの学校で午後は違う学校で働いている先生は
午後の学校は休めないから参加できない。
宿泊が絡むから、家庭の事情等で参加できない。
そんなこんなで30人くらいの先生のうち20人くらいの参加。

・・・という事で、研修旅行に参加している先生のクラスの授業はカット。
でも、参加せずに家にいるのはおかしいという事で、不参加の先生のクラスは通常通り。
結局副校長は研修の引率(?)に行き、校長は学校に残る、という形をとりました。
でも、「通常授業」をしているはずのクラスも、
「今日は隣のクラスもいないし、のんびり過ごすわ~。」
とか言って、先生付きの自習状態。
なんだそりゃ・・・なんて中途半端なのかしら(>_<)
子どもの授業時数よりも、先生の勤務形態が重視されるのがそもそも理解不能。
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by kamu-come-chika | 2006-10-26 04:49 | ドミニカ学校&活動